ABSとはアンチロックブレーキ
システムの略で簡単に言うとブレーキを
踏んでロック(滑りだしたら)
ブレーキ経路を遮断しブレーキを
緩めてブレーキがロックしなくなったら
ブレーキ経路を戻してまたロックしたら
遮断してと自動車のブレーキの基本で
あるポンピングブレーキを自動で
行なってくれる機構で、
急ブレーキや雨など路面が滑りやすい
状況ですと事故を起こす可能性が
非常に高いので現在では必ず装備
されていますね。
タイヤがロックしているかはタイヤに
つくハブ又はドライブシャフト
などの凹凸のあるABSのパルスリングと
ABSセンサーで車輪が動いているか
検知します。
ABSのパルスリングはタイヤと一緒に
回っています。
ABSセンサーは固定されているので
車輪が回っているのか分かるんですね。
もう少しツッコんでいえば図のように
センサーに永久磁石が入っていて
永久磁石にコイルが巻かれています。
永久磁石に鉄が近づくと磁界が生じて
電気が流れます。
理科の実験でもやりましたね。
ABSのパルスリング図でいえば
ローターは鉄ですので動けば
凹凸によって永久磁石から離れたり
近づいたりしますので磁界が生まれます。
電気が流れるのは動いてる時だけなので
止まると電気は生まれません。
この磁界の働きによりタイヤが動いて
いるかが分かるんですね。
車速センサーで車が走っている状態
なのか止まっている状態なのか
分かるので後はABSのコンピュータで
制御します。
ABSの本体ともいえるABSユニットも
複雑そうですがやっていることは
結構単純で、各タイヤごとにブレーキ
経路があり、ロックしてしまった
タイヤがでたらそのブレーキ経路を
ソレノイドバルブによってブレーキ
経路を遮断して、ブレーキマスターと
ホイールシリンダーに壁ができるので
ブレーキが緩む仕組みで、
ロックしなくなったらまた
ソレノイドバルブを開いてブレーキ
通路を通したりするだけ。
ソレノイドバルブの動きは
ABSセンサーの働きと逆で
同じ構造ですが、今度はコイルに
電気を流し磁界が生じると鉄は磁石の
力で移動する原理を利用してバルブを
動かして閉じたり開いたりします。
構造は分かってしまえば簡単ですが
これを制御するコンピュータとか
この構造を考えた人はホントに
すごいですよね。
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