DPFとはディーゼルパティキュレートフィルターの略でディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるPM(粒子状物質)のほとんどをエキゾーストパイプの間のフィルターによって捕集し、除去する機構。
PMは簡単に言うと燃料の燃えカスです。大小さまざまですがそれをDPFのフィルターによって捕集するのですが捕集するということはDPFにはPMがどんどん溜まっていきます。ですので溜まったPMを除去するためにエキゾーストパイプにシャッターを設けて排気熱を利用して燃やしたり、ヒーターや燃料噴射したりしてPMを燃やして除去します。
そのタイミングは自動車によって違います。基本的にDPFの入り口と出口の圧力の差を数値化して溜まり具合をコンピューターによって管理しています。一定量溜まったら自動的に燃焼再生するものもあればチェックランプによって再生を促すタイプもあります。
それから呼び名はメーカーによって若干違う
DPF 三菱ふそう、日産、マツダなど
DPR トヨタ、日野など
DPD いすゞ
ですがDPFも完璧なシステムではありません。PMと共に排出されるアッシュと言われるエンジンオイルの燃えカスは燃焼による再生では除去することはできません。
アッシュが溜まると圧力センサーによって再生を促しますが、上に書いた通りアッシュは燃焼によって除去できないので再生しても除去されない場合はDPFを取り外してアッシュを液剤を使い洗浄するか交換するしかありません。水洗いではアッシュは取れません。
交換すると費用は10万以上かかるので洗浄することが多いですね。中にはほったらかしてDPFが壊れてしまっていることもありますのでその時は洗浄はできませんので強制的に交換になりますね。